6月にFacebookから発表された新しい仮想通貨「Libra」が、現在になっても発表時から懸念されていた問題点をクリアすることができず、「実現しない」という可能性が広がっています。
「Libra」の悪い評判も広まり、過去に個人情報流出問題を起こしたFacebookの評判ももちろん悪くなっています。
当記事は、そんな悪評「Libra」を発表した「Facebook」が、7月中旬ごろに行った公聴会の一部の情報を中心に書き記したものです。
Libraについておさらい
以前、Facebookが「Libra」という仮想通貨を公開すると発表したという記事を投稿しました。
Libraとは
Facebookが、「金融サービスを使えていない人たちに、そうしたサービスを提供する」として発表した仮想通貨です。
- 2020年上半期にローンチ予定の仮想通貨。
- ブロックチェーン技術が使用されている。
- デジタルウォレットである「Calibra」で管理できる
- 価格変動がほぼない
- Facebookを含む約30企業(リブラ協会)が運営
Libraの懸念点
「Libra」は、発表時から「マネーリンダリング」、「個人情報の流出」、「金融政策への悪影響」が問題点として懸念されてきました。
現在もその懸念点は払拭できておらず、政府や関係機関から監視の対象となっているとのこと。
現在の「Facebook」
「Libra」が発表されて批判や懸念が広まった6月18日から、現在(2019-08-02)までのFacebookの声明の一部。
「Libraは実現しない可能性がある」
Facebookは「Libraは実現しない可能性がある」と投資家に警告したとのこと。
懸念されている事項をすべてクリアしてからではないと、Libraを立ち上げることはないという意向を示しました。
「Libraは新しいテクノロジー」
また、「Libraは実証されていない新しいテクノロジーに基づいている」と述べ、現在懸念されている規制について進化している途中だと発言したとのこと。
「FacebookはLibra協会の一員」
新しい仮想通貨「Libra」はFacebookによって発表されたが、Facebookは「libraを運用するlibra協会の一員に過ぎない」「libraの支配的な立場ではない」と発言。
「マネーリンダリング」、「個人情報の流出」、「金融政策への悪影響」
これらの懸念されている事項をクリアできなければ、「Libra」は実現しない可能性が高いのは間違いない。
Libra協会メンバーの声明
Libra協会メンバーであるVISAは、「libra協会には正式に参加したわけではなく、また、どの企業も正式に参加したわけではない」と発言したとのこと。