SKAIについて
Alaka'i Skai - Hydrogen powered VTOL air taxi
Alaka'i Technologiesが、世界初の水素燃料電池駆動のエアモビリティー【Skai】を発表しました。
2006年に設立されたAlaka'i Technologiesは、NASAなどに勤務していた経験豊富な航空技術者が所属しています。
アプリで簡単に呼び出すことができ、目的地まで自動運転による空中移動を可能とする「Skai」は、わかりやすい三つの特徴があります。
その一部をまとめました。
SIMPLE
「Skai」は、小さな設置面積で静かに走るように設計されています。
航空輸送を民主化するために開発された「Skai」は、ヘリコプターなどとは違いヘリポートなどは必要なく、私道や駐車場などほぼどこからでも離陸が可能。
ローターが後退しているため、座席からの騒音や振動は最小限に抑えられているとのこと。
SAFE
経験豊富で革新的な技術を開発してきた航空技術者によって、「Skai」は類いまれない安全性を持っています。
3つの主要システムローター、燃料電池、フライトコンピュータは、三重に冗長化されています。
そして、様々なバックアップシステムによって高い安全性を実現します。
6つのローターにより空中移動を行いますが、6つのブラシレス電気モーターを使用しているため、ローターが1つ、2つ故障しても安全に着陸できるとのこと。
さらに、最悪のシナリオに備えて、パラシュートが機体に搭載されています。
このフェールセーフパラシュートシステムは、何十年も使用されており、35,000以上の航空機に設置されているとのこと。
「Skai」の創設者は、世界初のFly-By-Light搭載機を開発しました。それは「Skai」にも搭載されています。彼はまた、IRISフライトデータモニタリングシステムの開発を手助けし、航空機の事故を4倍減少させました。
CLEAN
「Skai」の燃料は、大気汚染をしない水素燃料電池を使用しています。
水素燃料電池を使用する主な理由が二つあります。
- 環境に良い
- 重量対エネルギー比が、バッテリーやガソリンよりもかなり高い
水素と酸素分子から電気エネルギーを発生させるため、副産物は熱と純水のみです。
これが、大気汚染をしない環境に良いエネルギーであることの証です。
性能
Skaiの性能はこのようになっています。
- 飛行時間:最大4時間
- 範囲:最大400マイル
- ペイロード:最大1,000ポンド
- スピード:時速118マイル
- 乗客:5人まで
- 給油時間:10分以内
給油時間とありますが、水素燃料の補給時間のことでしょう。
基本機能
安全な完全自律運用が可能とのことですが、規制が変わるまでは操縦者が必要になります。
「Skai」ビークルの用途
航空タクシー
通常のタクシーと同じように、スマートフォンのアプリから「Skai」を呼び、目的地に移動することができます。
「Skai」では、空中での移動となるため何倍も速く目的地に到着することができます。
航空救急車
最大5人が乗車可能な「Skai」では幅広い車内スペースを利用して、救急車のように車内での治療を可能とします。
さらに、ドクターヘリや救急車ではアクセスできない場所でも、コンパクトな車体の「Skai」ならアクセス可能です。
ドクターヘリ、救急車よりも迅速な対応を可能とします。
航空トラック
最大約450kgが積載可能な「Skai」は、空中を飛行するトラックとなることができます。
「Skai」は、ヒトが乗れるドローンのような新しいエアモビリティですが、SFの世界で登場する空飛ぶ車に現在最も近いのではないでしょうか。
公式をみる限りでは個人用の提供は考えていない模様ですが、近い将来空中での移動が身近になるかもしれません。
さらに、環境に良い水素燃料電池をエネルギーにしていること、ほかに見ない安全性を持っていること、この二つの「Clean」「Safe」はより一層近未来の乗り物を再現します。
公式ホームページ(https://skai.co)にはものすごく多くの情報が掲載されています。水素原子の情報など、「Skai」に関わるすべての情報を網羅しているかのような程の情報量です。「Skai」の情報を細部まで見ることができます。
また、普段の生活では感じられない、現代社会の技術力を知ることができます。